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fjhr【花言葉】3
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※今回ちょっとシリアス入るかも?
ヒラside
ん…今何時だろ…。
そう思いスマホを見るともう少しで9時過ぎだった。
…あぁ、そうだ。今日は付き合い始めて1周年経ったんだ。
フジ、思い出してくれたかな。
…あ、そうだ、あの花買いに行かなくちゃ。
フジには11時にフジの家に行くって伝えといて…。
服を着替えて家をでる。
ヒラ「花屋さんに行って、あの花を買ってフジの家でいいかな?」
ボソッと呟いて花屋さんに向かう。
花屋さんは歩いて10分位のところにある。
行くのにそうそう時間はかからないんだけどそのお店には目的の花は売ってなかった。
だから、少し遠い次のお店にいって、花を見つけた。
その花を買ってフジの家に向かう。
ここからフジの家まではちょっと遠いなぁとか思いながら向かっているとレトルトさんに会った。
レトルト「あ、ヒラくん!」
レトルトさんは笑顔で話しかけてくれる。
それに俺も笑顔で答える。
ヒラ「どうも、レトルトさん。」
そう言うとレトルトさんは俺の持ってる花を見てこう訪ねてきた。
レトルト「…失恋したん?」
レトルトさんには黄色いスイセンの花言葉を知ってるんだ。そっか、こっちの花は見えてないのか。
ヒラ「いえ、失恋ではないんですけど、ちょっと似たような感じなんで」
そう言うとレトルトさんが悲しそうな顔をして俺でよければ相談乗るで?と言ってくれた。
でも、どうしてレトルトさんはそんなに悲しそうな顔をしているのかは分からなかった。
ヒラ「ありがとうございます。えっと、レトルトさんも悩みがあったら相談してくださいね?
あ、俺そろそろ行きますね!」
俺がそう言うとレトルトさんは笑って
レトルト「ありがとなぁ、ヒラくん!
あ、うん!引き止めてごめんな!」
こう、言った。
ヒラ「いえ、全然大丈夫ですよ!では、もう行きますね!」
そう言って俺は歩き出した。
~*〜*〜*〜*~*~*~*~*~*~*~*~
フジの家に着いてインターホンを鳴らす。
フジ「はいはーい、開いてるよー!」
中からフジの声が聞こえてきた。
ヒラ「おじゃましまーす。」
フジの家に入ってリビングに行く。
リビングに入るとフジがソファに座っていた。
フジ「いらっしゃい、ヒラ」
フジが俺が入ってきたことに気づいて優しく笑ってくれた。
あぁ、俺はフジのこの笑顔…いや、フジが好きになったんだ。
ヒラ「うん、はい、これプレゼント!」
そう言って黄色いスイセンとトリカブトの花束を渡す。
フジ「ええっ?!あ、ありがと!でも、なんで…?」
ああ、やっぱり覚えてなかったか…。
ヒラ「んーとね、今日何の日か覚えてない?」
俺はそう言う。
するとフジは何かを思い出したように焦った顔をした。
フジ「ああぁぁぁ!!!ごめんヒラ!すっかり忘れてて何も用意出来てない!本当にごめん!また別の日にプレゼント渡すから!」
そう言ってきた。
ヒラ「全然大丈夫だよ〜!
あ、そうそう、その花の花言葉調べておいてね!」
そう言うとフジはわかった!って言ってくれた。
…これで多分俺の思いは伝わるはず。
フジ「えーっと、今日はなにする?」
そう言われてすることを考える。
でも、出てくるのは実況しかなくて、フジにそう伝えると俺もって言って、2人で笑った。
そこから実況を撮って、話をしたりした。
暗くなって来たし、そろそろ解散することになって、俺はフジに帰るって言うとフジは泊まってかないの?って言ってくれた。だけど、俺はやらなくちゃいけないことがあるって言ってフジの家を出た。
そろそろ花言葉を調べてくれた頃かなぁ…
でも、もう遅いかなぁ。
ごめんね、フジ。もう、俺疲れたや。
ヒラ「じゃあね、フジ。好きだよ。」
俺は屋上に立っていた。
そのまま1歩足を踏み出せば楽になれる。
…あぁ、本当に最後か。
さよなら、俺の好きだった人。
俺は1歩踏み出した。
フジ「ヒラっ!!」
フジの声が聞こえた気がしたけど、俺は意識を手放した。
〜*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~
黄色いスイセンの花言葉
「もう一度愛してほしい」「私のもとへ帰って」
トリカブトの花言葉
「あなたは私に死を与えた」
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