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18話目
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あろまsaid
お爺さん「こらぁ! お前なに捨てとるんじゃ!」
後ろからもの凄い形相で年配の男性が僕に怒声を浴びせながら歩いて向かってくる。
お爺さん「お前は常識ってのを知らんのか!? ゴミはゴミ箱に捨てなさい!」
あろま「はぁ!? ここはお前の土地か? 偽善者ぶりやがって、殺すぞ!」
俺は捨て台詞を吐いてから、その場から離れていった。
次の日俺の家の前には大きなゴミ袋が一つ置かれていた。
(はぁ?誰だよ! ここはゴミ捨て場じゃねぇぞ…)
俺はしょうがなくそのゴミを片付けた。
その日から俺の家の前には毎日何かしらのゴミが置かれていた。それはゴミ袋だけでは無く、生ゴミが撒き散らしてあったり、もの凄い数の蟲の死骸、車に轢かれたであろう野良猫……
俺は毎朝置かれている複数のゴミに色々と参っていた。
このままだと周りの住人達に何を言われるか分からなくてイライラしてた俺は、犯人を捜す事にした。
犯人捜しを決断した深夜。
俺は部屋の電気を全て消しカーテンの隙間からいつもゴミが置かれている場所を観察していた。
しばらくしたら誰かが来た……あいつか! 以前俺にゴミのポイ捨てを注意した年配の男性だ。
俺は急いで自宅から外に出る。
あろま「おい! お前なに捨ててんだよ!」
男は俺を見つけるとゆっくりと口角を上げ
お爺さん「ここはお前の土地か? ここはお前の土地か?」
俺は何も言わず、男を殴った。その後その男を警察に突き出して一件落着かと思っていたのだが__
もうあの男の事は忘れていた時、俺がいつものように大学に向かうために玄関を開けると家の前には以前揉めた男の死体と血まみれの包丁が捨ててあった。
初めてゲームじゃない世界で死体というものを見た俺は胃の中のものを全て吐き出し、急いで携帯を開いて110番を押した。その後パトカーが数台来て、俺は警官にあれこれ聞かれた。
そんな最悪な一日を過ごした次の朝。
玄関を開けて家を出た俺は警官に止められて、殺人容疑で逮捕された。「冤罪だ!」と何度も繰り返しても警官は聞く耳持たずで「詳しい話は署で聞く」の一点張りだった。
どうやらあの男を死に追いやった凶器から俺の指紋がついていたらしい……
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