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kypp【食人鬼】5
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キヨside
キヨ「つわはすくんさぁ、さっきから何考えてんの?P-Pを殺した殺人犯が目の前にいるのにさ。」
そうP-Pを俺は殺した。これは立派な殺人だ。
でも、つわはすくんを殺せば俺が殺したとはバレない。
つわはす「…そうだね、キヨくんはP-Pを殺した。だけど、ちゃんと止められなかった俺も悪い。ごめん。」
キヨ「……は?」
思ってた返事と違う返事に少し戸惑う。
普通、俺を攻めるはずだ、なのになんで…
キヨ「なんで…だよ…」
つわはす「え?」
キヨ「なんでなんだよっ!もっと俺を攻めろよ!お前のせいでP-Pが死んだって言えよ!なにが俺も悪いだよ!どうせ心の中じゃ俺を嫌ってんだろ!?そういう同情が一番辛いんだよ!警察にでもなんにでも言えばいいじゃねぇか!もう…これ以上俺に…俺に優しくすんなっ…!」
俺は本音をつわはすくんにぶつけた。ただの八つ当たりにも近いこの思いをつわはすくんは何も言わずに聞いてくれた。
つわはす「…ごめんね、でもね、同情じゃないよ。ぴーちゃんが死んじゃった事実はもう変わらない。だけどキヨくんが本当にぴーちゃんが好きだったのは俺知ってるから。俺があの時もっと止めてればよかった、そうしたらこんなこと起こらなかったかもしれないだろ?」
キヨ「…ありがとうつわはすくん。でも…俺は本当に最低だ。好きな人を殺して、そして今、つわはすくんも殺そうとしてた…つわはすくんは殺したくない…帰ってくれねぇか…?警察に通報してくれたっていい。本当にごめんな。」
そう言って俺はつわはすくんを立たせる。
そして玄関の方へ連れていく。
つわはす「ちょ、キヨくんってば!大丈夫だから、今キヨくんを1人に出来ないって!」
ああ、つわはすくんは優しいな。こんな俺にも。
でもごめんな?
俺はつわはすくんを無理やり押し出し鍵を閉めた。
これでいいんだ、P-Pを殺した俺なんて生きてる意味はない。
キヨ「…P-P、好きだよ、俺も今そっちに行くから」
P-Pにキスをして包丁を手に取る。
そして包丁を思いっきり自分の胸へ指した。ちゃんと心臓に目掛けて。
キヨ「ぐッ…ぁ…は…ッ…!」
痛い…けど、P-Pの元へ行かないと…もう、こんな俺を嫌いになったかもしれない。だけど…
P-P『…キヨくん、死なないでよ、僕は1人でも大丈夫だから』
キヨ「ぴ…ぴー…?ケホッ…」
ついには幻聴まで聞こえてきた…そろそろかな…
P-P『僕は、キヨくんに生きててほしい。僕がいなくってもキヨくんには仲間がいるでしょ?』
仲間…なんて、いねぇよ…、こんな人殺しの俺に…
P-P『うんん、いるよ?つわはすさん、レトルトさん、フジさん、ヒラさん、こーすけさん。それに、うっしー。他にもキヨくんのことだからきっといるんだろうね。』
違う…みんな、俺が人殺しだって知ったら関わりたくないはずだ…
P-P『はぁ…あのね?僕はキヨくんにまだ死なないでって言ってるの!こういう時くらい言うこと聞いてよ!ほんと馬鹿!キヨくんが死んだら僕が悲しむの!』
でも…俺…お前を殺したんだぞ…?
P-P『それはいいの、キヨくんが僕を好きだって言ってくれるなら。キヨくんのために死ぬのなんて本望だし…w』
P-P…ありがと…俺、絶対生きる。何が…あって…も…
俺はそこで意識が途切れた。
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目が覚めると真っ白な天井。
手を握られた感覚がしてふとそちらを見るとフジがいた。
あぁ…俺、助かったのか…。
あのまま死んでも…いや、だめだ。P-Pと約束しただろ。絶対生きるって。
キヨ「…おいフジ、手ぇ離せ。」
俺がフジに呼びかけるとフジは驚いたように起きた。
フジ「き、キヨっ!?よかった!無事だった…!」
そう言って涙を流すフジ。
キヨ「なんで泣いてんだよ、俺がそう簡単に死ぬわけねぇだろ?てか、そんなことよりP-Pは?」
俺の今1番気になってることをフジに聞く。
フジ「うぇ…P-Pさん…?えと…その…」
あぁ、そっか。俺がP-Pを殺したってことはつわはすくんにしかバレてないのか。
フジ「死ん…じゃった…」
キヨ「そ…うか…」
…このまま隠し通した方がいいのか…?
やっぱり…俺には無理じゃねぇのか…P-P、教えてくれよ…。
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はい、なんか謎endで終わらせます。これ以上続く気がしませんww
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