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くそくそくそくそっっ!!
大輝はベッドの中で悔しさに顔を歪ませていた。
今まで弟を守るために何でもやってきた大輝。
合気道もバイトの邪魔にならないように学校の休み時間に友達に教わって、張り合えるぐらいにまで上達した。
バイトだって、陸がお金に不自由しないように働けるだけ働いてきた。
それなのに、親の借金のせいで大輝は奴隷になり、合気道も役に立たないで終わり、陸を一番良い方法で守ることが出来なかった。
何も成す術無し。
俺は一生…、あいつの奴隷。
陸のためだと思っても、それはとてつもなく苦しいものだった。
陸、大丈夫かな。
あいつ可愛いから誰かに襲われたりしないかな。
やべ、いつも陸と一緒に寝てたからか1日離れただけで寂しい。
「り…く…」
大輝は陸と離ればなれになったことのショックに一人泣き出した。
池上には気づかれないように声を押し殺して。
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