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「七瀬大輝。身長172㎝、体重60㎏、〇〇高校在学。学年首位、奨学金で高校に通う。朝は新聞配達、放課後は〇ニーズ、〇ツモト〇ヨシ、ジョ〇サン、〇っくり〇ンキーでアルバイト。父親は蒸発、母親は夜逃げ、弟の陸は**中学在学。あの家で兄弟二人暮らし。―――そうだな?」
「…は?」
いきなり大輝の嫌なプロフィールを滑らかに喋り始める涼。
加えて何一つ間違っていない。
「合ってるのかどうか聞いている」
「あ…、合ってるけど。お前…、勝手に調べたのか!?」
その正確さに狼狽する大輝。
「自分の所有物を調べて何が悪い。大体、こんなもの5分でわかる」
あー、はいはい、そうでした、俺は奴隷でお前の所有物ですよね。
ふて腐れながら涼を睨み付ける。
またそれが涼の加虐心を煽っているとも知らずに。
「お前は今日から俺の奴隷だ。俺の言うことにNOと言うな。全て聞き入れろ」
「…」
異を唱えたい口をつぐんで弟の陸のためだと無言で頷く。
「今日は夜まで仕事が入っているからお前に構う暇がない。お前付きの執事を呼んでいるから、何かあったらそいつに言え」
「執事…?」
大輝が訝しげに首をかしげるとノックの音に続き、一人の若い男が入ってきた。
「失礼します」
この人が俺の執事?
綺麗な斜め45度のおじぎから上がった顔はとても端整だった。
しっかりとワックスでかためたオールバックに、服を着ていてもわかる筋肉質な体。
「大輝さま専属執事になりました、池上でございます。よろしくお願いいたします」
「こいつがお前の身の周りの世話をする。言っておくが脱走なんぞするなよ。―――地獄の底まで追いかけるからな」
―――ゾクッ
やっぱりこいつは恐い。
地をはったような低い声で大輝をたたみかける。
「池上、後は頼んだぞ」
「はい」
「それと帰宅の連絡が入ったらあいつに飲ませておけ」(ボソッ
「かしこまりました」
コソコソと二人が話している様子をボーッと見つめる。
奴隷ってこんなものか?いや、違うよな。普通は奴隷に執事なんかつかねぇよな。
まあ、でも見張りはいないといけねぇもんな。
監視カメラついてるけど。
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