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男のくせに妙に女っぽい仕草は俺をますます高みにおしやる。いまにも涎が垂れそうで、それをぐっと堪えながらレトさんの隣に座り込んだ
「...どしたん、きよくん」
「なんでもねぇっつの。ちょっと頭可笑しくなっただけ!」
おれ、夏の日差しでイカれたのかもなぁ。うん、きっとそう。
男を可愛いって思うとか...あー、きもちわりぃ。ってそれ、俺を侮辱してるよーなもんじゃん
でもそうでもしないと、否定してないことになっちまう
「レトさんって、男に好きって言われたらどう思う?」
「きもいって思う」
はは、だよなぁ。俺もそうだわ
でも何故か、不思議と嫌気がさした。当たり前の回答に俺はズキズキと痛む自身の胸を抑え顔を歪ませる
自分で聞いといて、自分で後悔するなんて。
馬鹿みてぇ
「きよくん?今日、なんか変だよ。具合...悪いん?」
俺が、レトさんにありきたりの少女漫画の主人公みたいな気持ちを抱いてる、だなんて言えやしない。でもレトさんが俺を心配してくれているということにドクンと胸が高鳴った。
...はぁ、真逆ベタ惚れなんて
「触んな」
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