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触んなって、冷たい言葉しか発せられなかった。これ以上近付かられたら、止められなくなってしまうから。そうなる前に、
俺はこの状況をなんとかしたかった
でも、触んなって言った後のレトさんは酷く落ち込んだ様子で謝った。おずおずと俺から離れていく姿を俺は黙って見てた
それから、沈黙。両方言葉を喋ることなく、静まりかえっていた
「おれ、余計なことしたかな」
レトさん、謝らせてごめん。
彼はなにも悪くはないのに、悪いのは俺の方なのに謝らせてしまった。好きだと気付いたその瞬間冷たくしてしまったことに俺は後悔を覚える
過去のことは取り消せない
嗚呼、なかったことに出来ないんでしょうか。
俺は携帯を取り出して、なにかしらのゲームを始める。レトさんはちょこんと俺の隣に居座って、体育座りをしていた。
こんな時に限って可愛いことすんなよなって思いながら視線を携帯に戻す
写真撮りてぇ、なんて思ってフラッシュを無効にしシャッター音も無しにして隠し撮りした
携帯の液晶に映るレトさんは、少し涙目で。足に巻きついている手に顔を埋めてちょっと怒っている様子だった
...なにしてんだ、おれ。
「あ、あの...れとさ_」
「きよくん、ごめん」
「は?」
「俺、帰るね」
素早く荷物を持ってその場を立つ。すたすたと歩いていくレトさんは怒っている様子だったけど、どこか悲しそうな気もした。
「ちょっ、待てって」
「帰ろうって気持ちにさせたんは其方やろ、」
俺、なにして怒らしたんかわからんから頭冷やしてくるわ。って言ってレトさんは扉に手をかける
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