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「れとさん、れとさん...!れと、さ、」
「キヨ、落ち着いて。ね?」
キヨの顔は涙で濡れていた。鼻水をすすりながら、また涙をぼろぼろと垂らす
拭っても拭っても溢れてくる涙は、生暖かくて今にも崩れてしまいそうな雪だるまにたいだった。
「...あのさぁ、キヨ」
「な、フジ」
フジがキヨに問いかけようとしたところ、それを彼が遮った。
聞くなというような目でフジを睨みつけ、それとは対照的な顔でフジを見つめた
「俺が、レトさんの代わりになってあげる」
フジが少し焦ったように言った。キヨの腕を掴んで顔を近付けながら。
「俺お前に酷いことするかもしんない」
消え入りそうな声で、フジに言った。
(キヨ、ずるいよ。)
「それでも構わない」
キヨが下唇を噛んで、フジから目を逸らした。
本当はそんなことせずにもう
溺れたいと思ってた
触れたい
愛してもらいたい
キヨがフジの手を掴む。首筋をなぞって、自身の親指をフジの唇へ移動させた。
「っ」と声にならない音を発してキヨを興奮させる
既に、キヨはフジをレトルトと重ねていた。
それでも
「やっぱごめん、フジ。俺無理だわ」
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