アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
3
-
あれから、京介を探した。
剣「やっと見つけた」
桜の木の下に京介はいた。
膝を抱えて顔を埋めていた。
そんな京介がいつもより小さく見える。
後ろから俺はそっと抱きしめる。
京「どうせ俺のことクソガキっておもってんだろ?ほっとけよ!」
涙声の京介に、剣斗は優しく話しかける。
剣「意地悪しちゃうのは、皆のこと大好きだからだろ?それくらい先生分かってるよ。そんな京介のこと、俺は、大好きだぞ!」
京「けんと先生…」
剣「でも、ノエルちゃんには、ちゃんと謝ろうな。ごめんなさいするって約束できる?」
小指を出した俺を、京介はうるんだ瞳で見る。
そして、自分の小指をそっとからめた。
京「……うん、約束する。けんと先生大好きだから…」
そういった京介は、泣き顔から一瞬で悪魔の笑顔に変わった。
京「だから、俺のお嫁さんにしてあげるね?」
剣「………へ?」
京「はい、約束!ゆーびー切った!」
剣「うえぇぇぇーーーっ!?」
目を白黒させている俺を、おいて京介は駆け出し、何かを思い出したかのように、ふと足を止めた。
そして、振り返り。
京「俺から、逃げようなんて考えたりしない方がいいよ……先生?」
固まる俺。きずいたときには京介の姿は、もう無かった。
(やっぱり俺、保育士辞めようかな…。)
京介から逃げられる気がしない白馬剣斗であった。
そして、本当に数年後京介が剣斗を迎えに来るのは、まだ先の話。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
4 / 10