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目覚め
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あの時もそうだった。
僕はベッドに寝かされていて
身体に掛けられたタオルケットが
優しく僕を包み込んてくれていたから、
僕はそのタオルケットに頬ずりをして
また深い眠りについた。
どこからか柔らかい風が頬を撫で、
そして僕の身体を包み込む。
ゆっくりと瞼を開けると、見慣れた天井と、
心電図の音が聞こえた。
何度かゆっくりと瞬きを繰り返し、
ゆっくりと首を傾けた。
霞む視界のその先に、
ぼんやりと写る人影。
スラリと長い足を前に組み、
見覚えのある白衣と、黒い髪。
僕はゆっくりと手を伸ばす。
「……先生」
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