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お誘い 玲菜目線
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ココアを飲みきった
なんか心臓バクバクしてたな……
「ねえ、昼ご飯一緒に食べない?」
「え?いいの?」
「うん、もうちょうど昼食の時間だし」
そうだな……友達いないし、誰かに誘われても断るけどコイツならいいかもしれない、あと単純にお腹が減ったのもあるが…
「聞いてなかったんだけど、学部どこ?」
食堂に向かう途中に聞かれた
「国文学科」
「そうなんだ、文系ぽいって思ってた」
「まあ、俺は理系にいるようなタイプじゃないからな」
「お前は?」
「調理学科パティシエコース」
「お菓子作れるのか!」
「うん、実家が和菓子屋で和菓子のほうが得意かな」
羨ましい、お菓子がたらふく食える
「玲菜はなんで国文にしたの?」
「昔から本が好きで本に関する仕事につきたいなって」
「素敵な夢だね、玲菜にあってるよ」
なんでこう褒め言葉がスラスラと出てくるんだ、照れるんだけど……
「日替わり定食2つっと」
「ここのご飯美味しいよね」
「そうなのか?」
「え、来たことないの?」
「うん」
「絶対食べたほうがいいよ!」
やっぱり調理学科だから食にはうるさいのか
いつも家では簡単なものしか作らないし、食事をも忘れることがあったから知らなかった
ジュワー
ピーマンの肉詰めをかじると肉汁がでてきた
「美味しい」
「でしょ」
「っておい、お前その食べ方」
悠星のピーマンの肉詰めは肉だけなくてピーマンが残っていた
「調理学科だろ、ほら口あけろ」
「うっそれを言われると……」
イケメンにも弱点があったか……
ピーマンを悠星の開いた口に詰め込む
「かいひなふない(かみたくない)」
悠星は少し涙目で少し開けた口を閉じれないままでいた。
「噛めしめろ」
モグモグ
「うわあ……苦いよ」
悠星のピーマン詰め……
「でも玲菜があーんしてくれたからいいや」
うわ、やってしまった。
あーん……とか……やるつもりはなかったんだけど
結局イケメンにはかなわない
無意識なのか知らないけど、女の子はこうゆう風にイケメンに落とされるのか……ちょっと悔しいぞ
嬉しそうに笑う悠星にドキドキしながら
顔が真っ赤になっているのを誤魔化そうと咳払いをする
少し悠星を可愛いと思ってしまったのは内緒な
「ごちそうさまでした」
「ごちそうさまでした」
「お前の言うとおり美味しかったよ、肉なんて久しぶりに食べたよ」
「いつも何食べてるの?」
「んー、三食はたべてない、腹が減った時にサラダとおにぎりかな」
「えっ?ちゃんと食べなきゃダメだよ!」
ガシッ
「ヒッ」
「全然おにくついてないじゃん」
「ちょ、お前脇腹触んな」
「お腹すかないの?」
「本っ読んでて忘れてるだけっだからっ…あっ」
横腹にある手がいろんなところ行ったり来たりする
少し屈んでいるせいか、息が耳にあたる
「ひあッ」
変な声がでて、急いで手で口をふさいだ
悠星はぶつぶつ何か言ってどうしようとか、何やら栄養バランスやらわからない専門用語つぶやいていて気付いていない、これだから鈍感は
どんどん胸に手が近づく
「っ……」
恥ずかしい……変な声を出したくなくて手で口を覆う
薄いTシャツの上から悠星の指が乳首に引っかかった
「あっ……だめだってっ……」
悠星のほうを向くとバッチリ目があった
さすがに俺の様子に気づいたみたいだ
「あっ、ごめん」
「う、うん」
「玲菜が細いから心配で、だから毎日一緒にお昼食べよ?食堂やってないとき俺お弁当作るから」
「いいのか?」
「うん、料理の勉強にもなるしね」
さっきつぶやいていたのは弁当のことだったのか…?変な声出ちゃったのは恥ずかしかった……けど
これは嬉しいぞ、美味しい手作り弁当が食えるなんて……!
「ありがと!」
「これからよろしくね」
「うん!」
さっきの声聞こえてないよな……?多分大丈夫だと思うんだけど……
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