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約束
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「おーい、こっちー」
悠星が大きく手を振っている
やっぱり背が高いとわかりやすい
いいな……
約束した日から俺は悠星と何回か食堂で昼食食べた
今日は月曜日で食堂が休みだから悠星が作ったお弁当を中庭で食べる約束をしていた
「ごめん、ここの中庭あんまり来ないから迷ってた」
「え?そんなに複雑じゃないよね?」
「方向音痴なんだよ…悪かったな…」
すきでこうなったわけじゃない
「じゃあ、今度から待ち合わせ場所図書館にする?」
「いいのか!?」
待ち合わせ場所にいくたびワクワクするな
「ふふっ、もちろんさあ座ってお弁当作ってきたから」
イケメン炸裂
それから手作りの弁当を食べながらいろんなことを話した
趣味、好きなもの、音楽、食べ物
人見知りで話すのが苦手だったけど、悠星は気さくで優しいし会話のテンポが会うから言いたいことがすらすらと口からでてきた
沈黙も気まずくて苦手だったはずなのに、コイツとは話しが途切れても気まずくなったりしなかった
むしろ時間の流れがゆっくりと進んでいるようで安心した
「お前、いい奴だな」
「そうかな?」
「そうだよ、俺みたいな根暗ボッチに声かけてくれて、いつも変な奴ばっかりに絡まれて困ってたけど俺、お前みたいな親切な人間が話しかけてくれて嬉しかった」
寂しくないなんて嘘だ、大学に入って友達もできないし、変な人に絡まれて
でもコイツと昼食を食べるようになってから、絡まれないし、単純に楽しい
「俺も玲菜に会えて嬉しいよ、でも絡まれたらすぐ俺呼んでよ?」
「うん、ありがとな」
「あと、玲菜は根暗ボッチなんかじゃないよ」
「そうか?」
「うん、可愛いし、自分の目標に向かって努力してるしすごいと思う」
「可愛いなんていわれても嬉しくないし…その…でもありがと…」
なんで照れてるんだよ…俺…
絶対顔赤い…
熱い顔を誤魔化すように片手で覆った
俺、やっぱり赤面症ひどいな…
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