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PUSHPUSH!
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なんか、シュウが変だ。
「ハルトーっ!飯食おうぜ飯ー!」
ここまではいいんだ。とハルトは一人心地に唸る。
シュウと一緒に食事をとるのは毎度のことだし、今更お誘いがきても驚きはしない。
だがその挙動や言動のどこかに多大な違和感を感じずにはいられなかった。
「そっその、ハルトにおにぎり作ってきたんだけど、食う?」
「そのジュース頂戴!べっ別に間接キスとかそんなんじゃないから勘違いすんなよ?」
「食ってやるし一口やるから落ち着け」
普段通りのことをどうしてこんなにパニックになっておねだりするのか分からない。
挙動不審で目線がふよふよ泳いでいる。
顔色も赤くて血色が良いが、明らかに緊張による紅色に首をかしげるばかりである。
これは俺を意識してくれているということなのか?希望的観測を行うが、あり得ないと冷静に考える。
あっちは自分のことを幼馴染としか思っていないはずで、決して俺と同じ感情を抱いている可能性はない。期待はさせないでほしい。
それでも、嬉しくないわけがないだろ。
違和感を覚えながらデコボコのおにぎりを齧った。
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