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どうしてこうなった
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「…それで、どうしてこうなった」
久しぶりの休日に、ハルトは低いうなり声を発していた。
燦々と照りつける太陽にうっとおしそうな舌打ちをかまし、頭一つ分小さいシュウを見下ろす。
「なんでって、ハルトが疲れてるみたいだから皆で遊ぼうかなって思って!」
「余計な御世話だ。それならなんでお前だけじゃない」
「お邪魔のようで悪かったなハルトー」
「邪魔。だったか」
によによ意地の悪い笑みを浮かべるサガラの隣には、静かにユツキが立っている。
ユツキもどこか申し訳なさそうな顔をしているが、反省はしていないようだ。
そしてその後ろでだらだらと暑いだけではない冷や汗を流すリョウがいる。
「なっなんでこうなったんだ…俺は二人きりで遊びに行けと…」
「お前の仕業かリョウ。覚えておけ」
「はっハルトこれには深いわけが…!」
「何二人でコソコソ話してるんだよ」
ぶつぶつ脅されていたリョウと脅していたハルトの間にシュウが割り込んだ。
ぷぅっと頬を膨らませて何故かリョウを軽く睨む。
「えっなんで俺を睨む!?」
「もう行こうぜハルト!リョウ放って!」
ハルトの腕をつかみずるずると歩き出したシュウの後を、面白そうに笑うサガラとユツキが続いた。
茫然としていたリョウは慌てて我に戻り、情けない声をあげながら追いかけた。
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