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臆病な社会人たち。10
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「結構ですう。
今日散々縛ってきたので。F、E、F、B...」
指折り数えて途中でどっと疲れが溢れてきて、
はぁ、とため息を零しては数えるのをやめた。
「あぁ。それで元気なかったの」
雪雛は合点がいったように大きな目を開くと、
ようやく腕を解放してくれた。
「ボク編集の仕事なはずなんですけどね?」
「あはは、貴重なのよ〜袖野くんみたいな人材は」
作家担当以外の事務的な仕事も増えつつあるが
最近"縛る"仕事も増えつつある。
袖野にはもう一つの顔があり、それは緊縛師というものであった。
本日も部署の垣根を越えて、グラビア誌からの依頼でグラビアアイドルを鴨居に吊るしてきた所だ。
しかし別にそれを全面に推している訳でもなく、あくまでただのおかしな性癖が発展し過ぎた結果であるのだが...。
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