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齟齬と真意は戀愛なりや?4
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「ば...またなに言うとんのあんたはっ!」
「ええ〜いいじゃない教えてよぉ
こういうのが好みだったのぉ?」
「違うっちゅーの」
要らぬ誤解が要らぬ誤解を生んでいる。
袖野はいよいよ天を仰いで泣きたくなったが、
ぐっとこらえて雪雛の頭を掴んで地面を向かせた。
「ごめんなミナミくん。このおばさん送ってかなあかんから。また」
「ひどぉい誰がおばさんよぉ」
袖野は片手を上げて挨拶すると地面を見たまま暴れ始める雪雛を引っ張って、彼らの前から立ち去った。
呆然としたミナミの顔が、
傍らに立つ親しげな女の子が。
ギリギリと心臓が痛むのは、
飲みすぎたせいだと言い訳する。
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