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「宏…………さん?」
「幸君っ!!!」
「ちっ、こいつら…………」
乱れた服、風で髪の毛がぐちゃぐちゃになったような
格好をしていた。
宏さんをじっくりみて、息が切れたような声が聞こえてくる。
凜玖さんも一緒に来てくれて、
「なんだよ、彼氏?つまんないなぁ…………」
と言って、中に入っている指をかき混ぜられて、
「あっ、ぁ、やぁだぁ、やめっ、」
「君の彼女、ほかの人でも喘いでるよ?
本当に可愛いよねぇ…………フフ、」
1人の人はその人の肩に手をおき、焦ったような声を出す。
「おい、あいつって、………………吉井、宏じゃ、」
宏さんはゆっくり歩いてきてくれて、
俺の中に手を入れていた人を殴り
俺を抱きしめてくれる。
「幸君…………ごめんね、」
宏さんは俺の頬に当たるように
顔を近づけ、耳元で謝る。
「ひろ、さ、ん、謝られないで…………
ありがとう…………ありがとうございます。
助けてくれてありがとうございます、」
こんな所まできて、俺を助けてくれて、
ここはどこかは知らないけど、きっと、遠いところ。
そこまでして、どうして俺を助けるの?
宏さんは、立ち上がり凜玖さんの方へ移動する。
その顔は暗くてあまり見れない。
でもこれはわかる。
だって、すぐわかる。
いつもの優しい顔とは比較的に真逆で、
怒りがにじみ出ている顔。
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