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ぐみの実
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子育てには、最適と言っていいほどで
自然に溢れている。
蒼汰は、登坂さんと手を繋ぎすぐ側に流れる小川で遊んでいる。
「パパー、これみてー!」
指を指す方には、小さな水花が咲いていた。
白くて、小さなお花だ。
「可愛いお花だね」
ママみたい!!と言って僕の手を引く
登坂さんは、微笑んでくれるがさっきの事があったからなかなか素直ではいられない。
「……蓮さっきの事は、気にしないでくれ」
ぼそっと僕に言う。
気にしないでって言われても、気にしてしまう。
あんな、急に真剣な顔をして蒼汰の事を訪ねてくるのだ。
蒼汰の事が嫌なのかな?
いやいや、そんなことは無いよね。
だって…………
目の前の光景を見るに、そんな感じでは無さそうだ
蒼汰を抱っこして、近くに実っているぐみの実を取って食べている。
「これ、おいしー!」
「これは、俺のお父さんが好きでね」
「……パパのパパ??」
「蒼汰くんからしたら、おじいちゃんだよ」
「おじーちゃん?」
そっかぁ、蒼汰には、おじいちゃんがいない。
勿論、おばあちゃんもいない
だから、不思議そうに登坂さんの話を聞いている。
「おじーちゃん、どこ?」
「今は、ここにいないよ?違う国にいるんだ」
「ちがう、くに?」
外国の事を、説明しながらぐみの実をほうばっている。
美味しいもんね、ぐみの実
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