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登坂side3
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▼▽▼▽▼▽▼▽
今考えていた、佐藤蓮だった。
隣には、小さな男の子がいた
佐藤蓮に似ていて、目がクリクリで黒髪の男の子だった。
相手は、気付いているのかだんだん近くなるにつれ顔を下に向ける。
喋りかけない方がいいのか…?
でも、俺は喋りかけたいから俺から声を掛けた。
「あっ、どーもこんにちわ」
「あっ、どーも」
返事が帰ってくるまで、少し間があった。
人見知りなのか、なかなか目が合わない
俺、そんなに嫌われてんのか?
色んな事が頭の中を巡る
名前ってたしか……
「えっとぉ、伊藤さんですよね?伊藤蓮さん」
「あっ、はぃ、っとぉ伊藤です」
「そんなに、焦らなくても大丈夫ですよ笑」
「す、すみません!あんまりこんなの慣れなくて…」
「ママぁ?このちとだれ??」
「違う会社の社長さんだよ」
「ちゃちょう?」
隣の男の子が、伊藤蓮に話し掛ける。
驚いた……
ママ??
伊藤蓮は、ママと呼ばれて……
えっ、はっ!?
子供いたのか!?
えっ、はっ
混乱中??
えっ、でも、結婚指輪はして……なぃ。
それか、あれか?
離婚……とか?
気付かないうちに、俺は驚いた顔をしていたのだろう。
不思議で不安そうに俺をのぞき込む伊藤蓮
なぜだろうか、悲しそうな瞳に見えたのは俺だけだろうか。
「ままぁ??」
「えっ、あっとぉ…………。」
「とぉーちたの?」
「…………うっ、うぅん!」
固まって声が出ないのか、小刻みに手が震えてる。
もしかして…………。
「あっ、大丈夫?」
「あっ、……えっ?……あっ、はぃ」
「もしかして……」
「……大丈夫です。何も……無いです……。」
腰が抜けてる。
立ち上がろうと、足を動かしているが上下させることは出来ないみたいだ。
隣の男の子が、だんだん涙目になっている
「…………ヴゥ…まぁまぁ??」
大きな瞳から、大粒の涙がポロポロと落ちている
周りの目が痛い。
「僕?大丈夫だよ?、ママすぐ良くなるからねぇ??」
「…………ほんとぉに?」
「ほんとだよ?」
男の子の目線に合わせて、男の子を落ち着かせる。
子供の怪し方は手馴れてるものだ
昔、保育園のお仕事をした事があるからな。
「伊藤さん、手を貸しますからゆっくり立ちましょうね」
「……すみません。……ご迷惑掛けてしまって…」
「いえ、大丈夫ですよ。私にも責任がありますからね」
そっと、腕を握りゆっくり立たせる
だんだん起き上がる、伊藤さんを見て男の子が「まぁまぁ?」と抱きつく。
よっぽど不安だったんだろうな
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