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帰り道
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「今日は、買い物まで……付き合わせてすみません。」
「いえ、構わないですよ」
「バイバイなの?」
「そうだよ、蒼太くん(汗)また今度会おうね!」
「うん!ぜったい!」
会う約束しちゃってるよ…
僕は、この人が嫌なのか嫌じゃないのか
よくわからない
登坂さんは、買い物カゴを手に持ち会計を済ませてくれた。
僕は、断ったのだが『私には、こんな事しか出来ないので笑』と言って買ってくれた。
「伊藤さん、では私はお先に失礼します。」
「えっ、あっ……はい。ありがとう……ございました。」
そう言って、去っていく登坂さん。
優しくていい人だった。
けど、まだ分かんない。
もし、優しい人だったら?
その時は、心から受け止めると思う。
最悪だったら?
その時はその時だ…
そっと、蒼太の頭の上に手を起き撫でる
「また、会えるといいね?蒼太」
「うん!」
勝手に動く口、なぜだか分からないがいつの間にか、そうやって言っていた。
ささやかな、春風が僕らの頬を濡らす。
日も暮れはじめ少し冷たい。
帰り道は、いつもと同じ昨日もその前もこの道を通って帰った。
手を繋ぎ横を歩く蒼太は、僕を急がせるように「はやく、かえろー?」っと呟く。
いつもとは、少し違う心のモヤモヤ感
どうしたら消えるかな……
まだ見つからない、回答を探し続け
空を見上げる
「蒼太?、早く帰ろーね」
「うん」
空は、オレンジ色に染まり
僕らの影をアスファルトに写すのであった。
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