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人肌に慣れないコート
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しばらく、薔薇園の中を歩いていると
一角だけ違う薔薇が植えられているところを見つけた。
「深瀬さん見てください。あれ」
「白い薔薇?」
「あの一角だけ、白い薔薇が植えられていますね」
「あぁ、綺麗だな」
微笑み白い薔薇を見つめる深瀬さんの横顔
こっちを見て、「ほら、ここ見て」と言って白薔薇の下を指さす。バラの下に編みカゴが置かれてあってその中には一本の白薔薇が包まれている。
その隣には、お金を入れる箱が置いてあった。
300円?1本!?
すると、深瀬さんが一本白薔薇を取って「はい」っと渡してくる。
「白薔薇の花言葉は、「私はあなたにふさわしい」って意味なんだって」
「そうなんですね」
「ふさわしかったら、受け取ってくれ」
少し照れながら、包まれた白薔薇を差し出す深瀬さん。
深瀬さん、
赤い薔薇の花言葉は知ってますよね?
「貴方を愛します」って意味なんですよ///
この花束を受け取ってるのですから、勿論白い薔薇も私にとってはふさわしい花なのですよ
「勿論です…////」
ドキドキが止まらない
1個1個の愛が私に届いてくる。
「私、深瀬さんが…………好きです。」ボソっ
「ん?何か言った?」
「いえ、何も言って無いですよ」
「そっか」
白い薔薇と、赤い薔薇の花束を持って予約をしていたと言うレストランに入る。
その店は、少し暗くて暖かい照明が特徴のシックな店
テーブルの上には薔薇が生けられていて、アロマキャンドルが私たちを出迎えてくれる。
椅子に座ると、深瀬さんがもう少ししたら最初のディナーが来るよっと言って微笑んでくれる。
最初のディナー?まだ、注文とってないけど……
あっ!!
もしかして、事前にフルコース頼んだのかな?
暖かい照明が深瀬さんを照らす
色っぽくてでも何処かかっこよくて
混ざり合った感情だ。
ふと、周りを見てると奥の方から
執事の様な格好をしたおじ様がやってきた。
「失礼します。こちら海鮮エビとイカのサラダです。」
ペコッと頭を下げて、ナフキンの上にサラダをのした皿が置かれる
すごぃ、キラキラして見える。
うわぁ??!!
「ほら、ホーク瑠空(リク)ここに置いとくぞ?」
「……あっ、はっはいぃ」
うわぁ、声が裏返ちゃった……//
こっちを見つめてくる深瀬さん
恥ずかしぃです
「はは、可愛いな瑠空は」
「そっそんな事ありません…///」
よしよしっと頭を撫でてくる深瀬さん
やめてくださいよぉ
こんなの慣れてない
人の優しさは、やっぱりこの歳になってもなれないものだなぁ
「いっ、いただきます!」
「はは、いただきます」
微笑む深瀬さん、照れる私
暖かい時間が流れる
きっとこの先もずっとですよね?
どんどん食べていくと、それに合わせてどんどん色々な料理が出てきて楽しいひと時だった。
次のデートが楽しみです!
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