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孤独
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微かにカーテンから漏れる、月明かり。
隼斗はゆっくりと身体を起こし、隣へ目を向ける。
視線の先には、隼斗のベッドで眠る、悠斗。
激しく隼斗に抱かれ、動けない程グッタリとしてしまった悠斗は、いつも死んだように眠りにつく。
「…………………悠斗……………」
僅かな月の光に照らされた悠斗は、本当に美しい。
昔から、隼斗ばかりが注目されるが、隼斗は悠斗の美しさには敵わないと、ずっと思っていた。
「皆…………………目が、腐ってる。一体、どこ見てるんだろうね………………………」
そう、何処を見てる?
こんなに悠斗を苦しめて、自分は何処を目指しているのか。
「…………………俺…………………そのうち悠斗に、殺されるのかな……………………」
眠る悠斗の髪をソッと撫で、隼斗は額に優しくキスをする。
悠斗になら、殺されてもいい。
「…………………悠斗になら……………」
たまに、自分でも、自分が怖くなる。
悠斗に対して、異常さを増す自分が。
でも、止められない。
悠斗の事が、好きで好きでたまらないから。
「………………悠斗………………愛してる」
悠斗の身体に寄り添い、隼斗の夜は長い暗闇へ入る。
長い暗闇。
明ける事のない、長い………………。
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