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相談②
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とりあえずもう朝礼が始まるので話は昼休みということになった。
ーー昼休みーー
僕はその時の様子を誠に話した。
昨日忘れ物を取りに行った後図書館に寄ったこと。
そこで眠っている雄哉くんを見つけたこと。
なぜか雄哉くんは僕のことを知っていたこと。
付き合ってくれって告白されたこと。
1週間で俺のことを好きにさせると言われたこと。
その夜は雄哉くんに言われたことを思い出して全然眠れなかったこと。
もちろん僕はゲイじゃないから雄哉くんを好きではないということ。
その後に
「僕は見る専門なんだからね!」と付け足したら見事にスルーされた。
「……ふーん、、だいたいのことは把握した。」
「うん。」
「で?健登はどうしたいわけ?嫌なんならはっきり断ればいいし、そこはきちんとしといた方がいい。」
誠はいつも僕の相談を聞いてくれてちゃんと僕の納得できる答えをくれる。
「うーーん。どうしたいって言われても… 。よくわかんないよ。」
「なら、坂上雄哉が言ったとおり、ちゃんと自分で判断して1週間後に返事をすればいいじゃないか。」
「やっぱりそうだよね。」
「うん。何もそんなに悩むことじゃない。健登はいつもどおりしていればいいじゃないか。」
「ありがと!誠はやっぱり頼りになるねっ!」
「別にそんなことはない。当たり前のことを言ったまでだ。」
なんだか誠は照れてるみたい。
「誠照れてるのーー?(にやにや)」
「なっ?!照れてない!!暑いだけだ!」
「えーー?まだ6月だよ?」
「うるさい!俺をからかうなんて100年早いんだよ。」
そう言って誠が僕にこちょこちょしようとした時予鈴が鳴った。
「あ、もう戻らなくちゃだね!よーし!戻ろう!」
なんとかごまかせたかな?
「…あぁ、そうだな。」
そして、その後は気持ちが楽になり授業を落ち着いて聞くことができたのだった。
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