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猛アタック1日目④
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本当の自分を出せないってすごい悲しいことだと僕は思う。
雄也くんは猫を被ることにもう慣れた感じで言っているがそんなに楽じゃないよね。
自分をずっと閉じ込めてるのは息が詰まる。
僕も昔そうだったから。
そんなことを考えているのに夢中で手に持っていたBL漫画を雄也くんにとられたことに僕は気付かなかった。
「えっ、これなんの漫画??男と男の表紙だけど。」
そんなことを言っている声で我に返った。
あ!手に持ってたのがない?!やばい!雄哉くんが持ってるやつやん。うそーん。
僕は取り返すより先に激しく落ち込んでまた自分の世界に入り込んでいた。
雄哉くんは何も答えてくれない僕にしびれを切らしたのかまた声をかけてきた。
今度は大きな声で。。
「おい!聞いてるのか!」
またもや雄哉くんの声で我に返った。
「ふぇっ?!!あ!はい!」
変な声が出てしまった。
恥ずかしい。
どう言い訳しようか迷った末に僕ははっきり言う事を選んだ。
が、恥ずかしくて蚊の泣くような声になってしまった。
「あ、えっとそのぉ……それはBL漫画です…。」
「ん?BLってなんだ??」
やっぱそうだよね、分かんないよね。
腐男子なんてそうそういないもん。
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