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「それ。」
その男の長い指が俺の腹の上で傾いているペットボトルを指す。
「開いたまま寝たら大変なことになるよ。」
指したその手で律儀にキャップを締めてくれる。
「じゃあ、それだけだから。起こしてごめん。」
「お前、名前は?」
一瞬首をかしげて振り向くと、よく知っている名前を口にした。
「新谷。……新谷柊士。」
「あー…どうりでイケメンなわけだ。」
にいや しゅうと。
この学校の女子なら1度くらいは必ず憧れているであろう名前だ。
「イケメンって……、」
新谷が首に手をあてて苦笑する。
「そういう先輩だって凄い人気だよね。…椎名美柳センパイ。」
「え?俺そんなに有名?」
ちょっとふざけただけなんだけど。
「うん。椎名先輩は繊細で美しいとか綺麗とか 女子が騒いでる。_______________けど、なんかイメージと違うね。」
その言葉自体は大した問題じゃない。
でも俺にとっては大した問題だ。
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