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俺の家5
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すぐさま開くボタンを押して、強引に夢翔をエレベーターから下ろした
「夢翔、帰るよ?」
「嫌だ!!俺、俺の家に帰る!!!」
夢翔の声が廊下に響き渡る
「夢翔?少し声を抑えて、とりあえず家行こ?」
廊下で大げんかするよりも家でする方がまだごまかしがきく
…それに、有名なアイドルがこんなところにいたらどうなるかわからないだろ
それも半ば無理矢理だったけど、
俺は夢翔を家に連れ込んだ
玄関の扉が閉まったのを確認して、鍵をかける
「夢翔、入って?」
そう言って俺は玄関で靴を脱ぐ
「嫌だ!!」
「夢翔、、」
「先に言ってよ、誰かと一緒に住んでいるならさ。なんでわざわざ人の生活をのぞき込まなきゃいけないの?あ、俺が有名人だから?そらって言う人が俺のファンだから?だから、連れてきたの??」
「夢翔」
「俺、利用されたみたいじゃん、、それなら来た意味ないし。ずっと帰っている途中にやけてたのそういう意味でしょ??」
「ゆ、めと、、」
何を考えているのかは分からないけど、
夢翔は完全に盛大な勘違いをしている
それだけは俺から言える確かなこと
でも、その言葉を言えるタイミングが無い
「俺、祐樹さんの家に行ける!って馬鹿みたいにはしゃいでたけど、その考えが、そう思ってた自分が馬鹿みたい、、こんなことなら俺来なきゃ良かった、、、俺、帰る。帰りたい、こんなところにいたくない……うわぁ………」
夢翔は玄関でしゃがみ込み嗚咽を出しながら泣き始めた
話を聞いてもらえない限りは何も俺からも伝えることができない
でも、夢翔に話しをしなきゃいけないと思ったから、俺は近づき夢翔を抱きしめた
「ッ!!!
祐樹さん、離して!嫌だ、やめて!!もう!離してってば!!」
必死に押されるけど、俺も負けずに抱きしめ返す
「夢翔、俺の話も聞いて?夢翔勘違いしてるから、」
そう言うと、さっきまで押し返していた手の力が緩んだ
「か、、っ、勘違い?」
「そう、勘違い」
ちゃんと浮かれていたことも、夢翔に伝えるんだ…
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