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週明け2
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定時になり、暫くするとトントンと肩を叩かれた
「迎えに来た!」
そう言ってニカッと笑う凌の姿が見える
「ほら、早く帰りの用意しろよ!……あ、もしかしてまだ仕事が終わってないとか言うんじゃないだろうな??」
「そ、そんなんじゃないよ!!ただ……」
「ただ…なに?」
「あ、いや!!何でもないっ!」
「そっか、それなら早く支度しろよ、予約しちゃってるんだから行くぞ」
そう言ってぐいっと俺のことを引っ張った
……本当は何もないわけじゃない
実いうと、あれから夢翔と連絡がとれてない
10時頃に俺の家に来るって言ってたけど、もし仮に早くに仕事が終わって俺の家に来たとしたら?
誰もいない、あんなところでずっと夢翔のことを待たせてしまってたら?
夢翔人気だから…人だかりができちゃってこれから先、気軽に会えなくなったら?
「祐樹?大丈夫か??」
「え!大丈夫だよ!!」
「本当に体調が悪いんじゃないのか?無理して…とか」
俺の顔を覗き込みながらそんなことを言う
…夢翔がただ心配なだけ
心配されながら、2人で会社の外に出る
「ひやぁ…寒いね、」
「そうだね…」
季節はもうすぐ冬になる
イルミネーションもちらほら始まっていて、定時になる頃にはもう辺りは暗くなっている
…あ、夢翔寒い思いしないかな
「なあ、祐樹?」
「なに?」
「お前さ、好きな人のこと考えてるだろ」
「え?!!?!」
「いや、顔に出てるぞ」
顔にでてる?
え、俺の顔に?
す、好きな人??
「え、そ!!そんなことないよ、何言ってるの!ハハハ……」
「隠すなって、まぁあとでたっぷり聞かせてもらうからいいけどさ!」
そういう所凌に肩を組まれ、ぐいっと引き寄せられた
「ちょっと!ここ、会社の前なんですけど?」
「はいはい、」
適当にあしらったな…こいつ、、
キッと睨んだ先に見たことのある人を見つけた
………あれ、俺幻覚見えてんのかな?
しかも、ずっと考えていた人
「祐樹さんっ!」
そう考えた矢先、そう声をかけられた
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