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夢翔の気持ちと祐樹の気持ち6
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手にビール缶2つとポテチを持って夢翔の待つリビングへと向かった
「ゆーきさん!」
そう言ってニコリと笑いながら夢翔の横に空いたスペースをポンポンと叩く
「早く呑も?」
「そうだね!」
夢翔にビール缶をひとつ渡して、ポテチの袋を開けた
「よし!んじゃ、飲み直ししようか!」
「うん、でも、少しだけ…待って。」
「……どしたの?」
夢翔が軽く俯いて、
さっきとは違う少し寂しそうな顔をした
「や、やっぱり…このままじゃつらい、から。そ、その……」
「さっきの話?」
夢翔は下唇を噛みながらコクリと頷いた
「そうだね、ふたりで呑む前にそこはちゃんとしとかないと…だね。これから一緒に暮らすんだから」
そういうと
横からふぅ…と息を吐く音が聞こえた
「……ねぇ、祐樹さん?」
「どしたの?」
俺は、夢翔を突き放すことなんてしないって決めたから…
夢翔がちゃんと納得して、お互いが理解した上で、今から話す話はした方がいいと思った
「………手、握っててもいい?」
「ん、どーぞ」
俺は夢翔に両手を差し出す
その手を夢翔が両手で包み込んだ
「それじゃあ、話しても大丈夫?」
「うん」
俺の手を包む夢翔の手に力が入る
それでも、目をそらさずに俺の目をしっかり見てくれる
……ちょっとずつ目に涙が溜まっていってるんだけどね、、
「夢翔」
名前呼ぶと肩がピクンと跳ねた
「俺、考えたんだ…さっきやった事について。っても、お風呂入りながらだけど、、」
「うん」
「夢翔が、俺のこと好きって言ってくれたとき、正直驚いたんだけど、気持ち悪いとか離れたいとか思わなくてさ…。むしろ、嬉しいっていう感情が強くて、、、へへ」
ぎこちないかもしれないけど、しっかりと見てくれる夢翔を見てにっこりと笑顔をつくる
その瞬間、俺の手を握る夢翔の手がふと一瞬だけど弱くなった気がした
「もしかしたら、夢翔は男と男だから気持ち悪いと思われたかもって思ってるかもしれないけど、そんなことないから、、そこだけは安心して?それから……男に告白されたことなんて無いから、なんて言っていいのか分からないんだけど、、」
「……」
改めて見つめ返すともう夢翔目からは涙が溢れだしていた
握られていた手を離して、夢翔の顔を包み込みその涙を拭ってやる
「ゆう、き…さん」
「ちょっとまわりくどくなってしまったけど、これからそういう意味でよろしくお願いします」
そこまで言い終わると俺は目の前にある可愛い唇に口づけをした
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