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『もう、笑えないや。』
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おそ松兄さんから笑顔が消えた。
いつもニコニコしていて楽しそうな彼から。
僕らが大好きだった『笑顔』が消えたんだ。
その直後からだ。
皆の様子がおかしくなったのは。
一松兄さんは、真面目じゃなくなった。
カラ松兄さんは、優しくなくなった。
チョロ松兄さんは、存在感が皆無になった。
十四松は、元気じゃなくなった。
トド松は、怖くなった。
…皆、変わってしまった。
おそ松兄さんから笑顔がなくなると同時に。
皆、順番に。
1人ずつ。
ゆっくりと、変わっていった。
その変化は怖いくらいにゆっくりで、恐怖心が芽生えた。
皆が皆、怖がっていた。
皆が皆、不思議がっていた。
何故こうなったのかと。
何故分からない内に変わってしまったのかと。
何故、おそ松兄さんが笑わなくなったのかと。
皆が大好きだったあの笑顔が、
何故、消えたのか。
それは誰にも分からない。
皆が変わってしまった理由も、誰にも分からない。
ただ1つ。
1つだけ分かること。
それは…
「あの六つ子に感情は無いという事。」
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