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「き、キスというのは……えっと……、く…唇同士を…チュッチュするってことですか……!?」
「そーだよっ!それ以外に何があるんだよ!」
「し、してません!!そんなハレンチなこと!!」
「嘘だ!!」
「嘘じゃありませんっ!!
だ…だって、キスしたら……
子供できちゃうじゃないですかぁぁぁっ!!」
「えっ……。」
シンッ……と、この空間が一気に静まる。
「ひやぁぁ、言っちゃった!
俺っ、恥ずかしい…!」
顔を両手で隠し、身体を背ける。
キャーキャー1人で騒いでいる俺を横に、男の人は面を食らったような顔をしていた。
「え、と……。
ゆうじ……。お前、マジで浮気してないの?」
「だから何度も言ってるじゃない!!してないよっ!
今回は本当にしてないんだってばーー!!」
ーーーーーーー
ーーーー
「……つまりお前は、この羽が生えた少年が可愛くて、思わず抱きしめてしまったと」
「はい……。」
何とか冷静を取り戻してくれた彼は、俺を部屋に招き入れてくれた。
「そーだよー…。ほら、よくあるでしょ?
可愛い小動物を見たら、つい抱きしめたくなっちゃうやつ。アレと同じ!」
「そう、か……。
じゃあ今回のは俺の早とちりだったのか…。」
「おい、そこの天使。」と彼は俺を呼び掛ける。
「は、はいっ!」
「さっきのは悪かった。大声で怒鳴ってごめんな?」
「い、いえ!」
素直に謝る彼をみて俺は思った。
この人は悪い人じゃないんだと。
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