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ひとりぼっちの天使。
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するといきなり、しんどーさんの携帯が震えはじめた。
「……チッ。またか。」
(……また?)
そのバイブ音を聞いた途端、彼は不機嫌になった。
目を鋭くし、眉をひそめる。
そして携帯画面をスクロールし、耳元にあてた。
「………新道です。
.………はい……はい……。 はぁ……分かりました、すぐに行きます。」
ピッと電話を切り、彼は苛々とした表情をしながら、ジャケットを手に取った。
「少し外に出る。
もしかしたら夜まで帰ってこねぇから、腹減ったら適当に冷蔵庫にあるもの食べてろ。」
「えっ、どこか行くんですか?」
「急用ができたんだよ。いいか、俺が帰ってくるまで一歩も外に出るな。もし破ったら、お仕置き。」
そう言って、彼は家から出て行ってしまった。
そして、1人取り残された俺。
「…………まじか。」
俺、ひとりぼっちになっちゃった。
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