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達した全身が狂ったように跳ねている。
男が上城の身体を突き上げるのに合わせて性器から、ピュルッ、ピュルッと白濁が噴き出し下着を汚す。上城が絶頂してもピストンは止まず、イッているのにさらに快感を与えられて、上城は男の手の中で苦しそうに呻いている。
「うぐ、ぅ・・・んん・・・んんぅーっ、」
「はっ、はぁ・・・まだだよ、きみだけ満足するなんて、ズルイじゃないか・・・」
イッたばかりの身体をオナホのように突き動かされて、追い討ちのような強い快感に打ち震える身体は、肉欲に飢えたペニスを締め付けては男を喜ばせた。
「ふぐっ、うぐ、・・・ん、んう、んうぅー!」
快感と熱に眩む身体がようやく止まったかと思うと、男の広い腕が上城の身体を思い切り抱き締めた。強い力に痛みを覚える間も無く、腸内に放たれた熱にまた全身が眩む。
男の精子が、上城の肉体に放たれたのだ。
腸内にドロりとした嫌な感触が広がるのを感じながら、上城は全身の筋肉を弛緩させる。
既に限界を迎えていた身体は、脚から崩れて落ちてしまいそうになるが、それを男の手が支えた。
「おっと。まだ、倒れちゃダメだよ」
余裕そうな笑みが耳を擽る。
男は手馴れた手付きで上城の下着とジーンズを引き上げ、ベルトまで丁寧に締めた。脱力した上城の代わりに上着まで丁寧に整え、元通りの格好に戻し、そして。
「バイバイ。楽しかったよ」
上城の身体を、思い切り突き飛ばした。
腰の抜けた上城は、車内の床に魂の無い人形のように倒れ込み、そんな上城を見た他の乗客からは小さな悲鳴が上がる。
「きゃあ!なに!?」
「なんだ・・・大丈夫かキミ!?」
「すごい汗だ。熱中症か?」
ザワつく車内。周囲の人々は心配そうに地面に倒れた上城を見下ろすが、上城は誰の声にも答えず、差し出される手にも見向きもしなかった。ただ上城は虚ろな瞳だけを動かし、男の姿を探した。
見ず知らずの男は、人混みの中に簡単に消え去っている。
跡形も無かった。
まるで、熱に浮かされて見た幻覚のような瞬間は、嘘のような時間だった。しかし、上城自身の下着の中を、不愉快な程にグショグショに濡らしている感触が、それを嘘ではなく現実だったのだと嫌でも理解させる。
周囲の人間の声は上城の耳に届く事はなく、上城はただ、冷たい床の上でゆっくりと目を閉じるのだった―――。
~上城 尚也の場合~ end.
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