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佐上 想 (Y side)
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「我慢して」
連れていかれた場所で言われたのはそんな言葉。
初めて言われた。
「我慢?…ふざけんなよ!何でアイツの為に……」
「お願い」
獅童さんは真剣な表情のまま、俺に頭をさげた。
俺は訳がわからないまま仕事に戻り、撮影を終えた。
「理央ちゃーん、お茶ぁ」
「ちょっと待ってて…」
暗い顔をしてるくせに、文句言わずにお茶を運んでる。
……西条のマネージャーかよ。
「ちょっとハルちゃん!だらけすぎよ~自分でやりなさいそれくらい!」
新城さんがもう!と怒りながら言う。
「理央ちゃんが俺を甘やかしてくれるって言ったんだよ~、ね、理央ちゃん」
「そうだね、あまり怒らないでやってくださいよ新城さん」
微笑みながらそう言えば新城さんだって何も言えなくなる。
何で、ソイツなんかに。
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