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佐上 想 (Y side)
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「西条くん、ありがとう」
「どういたしまして?何にお礼いってんのかわかんないけど」
帰ろう、と獅童さんに声をかけ準備をしている間での獅童さんから西条への謎のお礼。
本当、二人の間に何があったんだ……。
「佐上、ちょっと」
「獅童、先に車の助手席座ってて」
西条に呼び止められ、獅童さんをさきに行かせる。
「なんだよ」
「理央ちゃんの事、気を付けた方がいいぞ」
「は?」
「また他の誰かに拐われる前に、首輪つけとけっての」
「首輪?」
「面と向かってきちんと告白しとけっつってんの、すぐどっか行くぞ」
「そんなの俺が一番わかってんだよ、でも、俺じゃ獅童の何も支えられない」
「……もたもたしてんなよ、オウジサマとオヒメサマが結ばれんのは運命だろ…お前ら両思いみたいだしな」
運命…両思い?
「は、おい西条どういう意味」
「じゃーな」
バタン、と閉められた扉はいくら叩こうが開かなかった。
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