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副会長 楓side
私は今まで他人のことなんかどうでもよかった
…いや、それは少し違っているかもしれません
他人と向き合うことが怖かったというのが正しいですね
本当はわかっていたんです、周りがみんな私の嘘くさい笑顔をわかっていて黙っていたこと…
私の家は親がとても厳しい人たちで親の機嫌を毎日のように伺いながら生活していたら私の笑顔はいびつになっていました
親が厳しいなんてこの学院ではそんなに珍しくないし
みんながみんな何かしらの傷がある
だから私のこの笑顔も何かしら理由があるとおもって何も言わないでくれたんだとわかっているんです…
でも、だからこそ誰かに言って欲しかった、踏み込んできて欲しかった
それを晃がしてくれた…
でも、それは少し違っていて
ただ単に利用されていただけだったようです
晃は私のことを本当に理解して踏み込んできてくれたのだと思っていました…
晃のことなんて理解しようとも思っていなかったのに、私は…
私のほうが傲慢でした
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