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「あのねぇ…」
コジマさんの呆れ顔が近づく。
思わず上体を引くと、トンと肩を押されて、ベッドに倒れこむ。
僕って、本当に軽いなぁ…
筋トレしよって、悠長に思っている場合じゃなかった。
この態勢になると、絶対のしかかられるから…
「お前の場合、反省とか後悔じゃないの。それは…
自・己・陶・酔。」
一文字ずつ、おでこを突かれて「いてっ」「いてっ」と僕は目を瞬かせた。
「本当、その顔とか、あざといなぁ…」
ふふっと笑ったコジマさんの顔は、いつものニヤけ顔に近かった気がする。
こんな態勢にも関わらず、その顔に安心してしまったのか、僕もいつもの調子で、呆れ顔向ける。
「なんだよ、自己陶酔って…」
「自分で調べろ。」
「言葉の意味がわかんないんじゃないよ!」
「あのさ…」
と言うなり、いきなり口の端をべろりと舐められた。
でも、次は犯すと脅されたばかりなので、下手には抗えない。
時折、その辺りを舐めながら、コジマさんが話を続ける。
「お前が"僕最低"とか、"自分嫌い"とか思う時って少しでも、俺の気持ちとか考えた?ま、レイジだっけ?そいつの気持ちでもいいや。
お前の言う、後悔や反省してるとき、相手の気持ちを考えた事ある?」
この状態での質問はヤバい。
多分、質問にきちんと答えなければ、また、痛い事をされる。
質問の意味にハッとするよりも、そんな事がまず頭を過るのだから、答えは明白だ。
「……ない。」
僕は、また泣きそうになりながら答えた。
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