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ガキっぽい僕の気持ちなど、コジマさんには、きっとお見通しなのだろう。
耳元で小さく笑うのがわかった。
「いや、だって、急かすのもなんか、みっともないし…
別にひー君の気持ちを試してたわけじゃないけど、俺のこと、少しでも考えてくれてるなら、自分から行動してくれるかな…と」
「うっ…試してんじゃん……で、結果は?」
「全然ダメ。やっぱり、自分の事しか考えてなかった。」
「はっ!?そんな事ないし!」
「何、言ってんだよ!挿れてぇぇぇん…挿れてよぉぉぉんって言ってた癖に!
そこまでして、ヤリてぇか!?」
「っ〜〜〜!!!ヤリてぇよ!!!
好きだもん!繋がりたいもん!!」
「ぐはっ!まさかの、肯定!不意打ちデレ、マジやめて…」
コジマさんの背中が、ぎこちなく丸まる。
途端、お尻の辺りに、熱が集まり、ムクムクと形をなしていく物が、触れ合った部分を圧迫するのがわかった。
あれだけ抜いてるのに、コジマさんのチンポは、最近バカになっているらしい。
そこまでする理由が、本当にわからない。
意地やレイへの嫉妬の先に、何かもっと大きな理由……目標?…とにかく、わからないが、何かがあるのだと思う。
それは、まだ聞けない。
レイの事を片付けるまでは…
せめて、僕がこの熱を治めてあげたい。
そんな事を自然と思えるなんて、不思議なものだ。
触るだけでも、その拘りに反するだろうか…
怒られるだろうか…
と、躊躇いながらも、手を伸ばそうとした時、股の上に置いていたスマホが振動を始めた。
ハッとして、顔を向ける。
「…ちゃ…着信だ……どど、どうしよう!?」
動揺のあまり、咄嗟に手にしたスマホをコジマさんに向けた。
「どうしようもなにも……取れば?」
コジマさんも少し、目が泳いでいた。
一瞬、意外と役に立たねぇな…と言う目を向けてしまったのか、取り繕う様に続ける。
「いやいや、どっちにしろ連絡は取るんだから、出ろよ!俺が出ても仕方ないだろ?ってか、出ようか?出てもいいぞ?」
もっともだけど、テンパってる…
やっぱり、思う程、頼りにならないのかも知れ無い。
コジマさんと自分のテンパりに押されて、僕は、頭が真っ白のまま、電話を取っていた。
「も…もしもし…?」
反応がない。
あまりに対応が遅かったからか、切れてしまったのかと、耳を離した瞬間「もしもし?」と、消え入りそうな声が返って来た。
指先が一気に冷たくなった。
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