アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
俺の隣 23
-
「しゅ、うッ…」
「…ん?」
俺の声に動きを止めて、抱きしめていた俺の体を離して、額と額がコツンっとぶつかって。
柊の優しい瞳に自分が映っているのが見えて、顔がぶわっと一気に熱くなった。
「何?言って、夕貴。」
俺の右足を抱えていた手が俺の頬にするりと優しく触れて。
余計逃げれなくなった。
「あの…変なこと聞いても、いい?」
「うん、いいよ。何?」
「あの、さ…ちゃんと伝わってる…?」
「え…?」
「柊に…俺の好きって気持ち…ちゃんと伝わってる…?」
「っ…」
そう言った瞬間、顔を下に向けて。
はぁ…と深いため息が聞こえた。
え、何?
俺、何かした?
ちょっと不安になって…
顔が見たくて覗き込もうとするけど、前髪で隠れて見えない。
でも、見えてしまったものもある。
それは…
「ぁ…」
真っ赤に染まった耳。
柊にもそんな一面があるんだ。
そう思うと、すごく愛おしくなって…。
俺は、背中に回していた手を真っ赤な柊の耳に触れた。
「耳、真っ赤。」
「うるさい。」
「なんだよ、うるさいって。」
「別に…。つか、触んないでよ。」
「いいじゃん。」
「なんか…今日の夕貴っていろいろ反則。」
「は…?」
反則…?
どういうことだ?
その言葉で頭の中を膨らませていると、俯いていた顔がバッと上を向いて。
俺を見たかと思うと、すぐに唇が重なった。
「んっ…」
角度を変えながら、ちゅっとリップ音を静かな玄関に響かせて、重なり合う唇。
俺も、そのキスに応えるように、柊を求めるように、柊とのキスに夢中になった。
そして、ちゅっとリップ音が鳴ると同時に重なっていた唇が離れた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
40 / 68