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俺の隣 28
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「んっ…」
眩しい…
朝…?
あれ…?
ここどこだっけ…?
昨日、あれから…
「おはよう。」
「っ!?し、篠原!?」
目の前から聞こえた大好きな人の声に、全然開かなかった目がぱっちり開いて。
寝ぼけていた頭もすっきり冴えた。
「体、大丈夫?」
「え?」
「昨日、あれから何度もヤったでしょ?」
「あ…」
ようやく思い出した昨日の出来事。
篠原に引っ張られて部屋まで連れて来られて。
玄関で2回して、風呂で1回。
そして、テレビ見ているときに、篠原が欲情してソファで1回。
そのあとは、お姫様抱っこで寝室まで連れて行かれて、ベッドでまたヤったんだっけ。
なんか、そう考えると、体痛くなってきたかも…
つーか、動ける気がしない。
「動ける?」
「いや…無理っぽい。」
「だよね。」
「だよねって…」
ごめんごめんとふわっと柔らかい笑顔を見せながら、俺の背中と腰を優しく擦ってくれる篠原。
そんな風に笑われると、俺はどんなことがあっても許してしまう。
だから、こいつにはホント敵わない。
「でも、なんかこういうのっていいよね。」
「え?こういうのって?」
「一緒に寝て、一緒に朝を迎える。たったこれだけなんだけどさ、俺にとってはすっげー幸せ。」
「篠原…」
「目覚まして先輩が俺の隣で気持ちよさそうに寝てたとき、思ったんだ。手放さなくてよかったって。」
「っ…」
「改めてだけど、俺のところに戻ってきてくれてありがとう、先輩。」
あー、もう…
ホント、ムカつく…
憎たらしい…
こんな言葉言ってくるこいつが、すっごい憎たらしい…
でも…
「ムカつく…」
「え、なんで!?」
「ムカつくんだよ、ばーか!!」
「はぁ!?」
俺も思ったんだ。
目が覚めて、俺の目の前に篠原がいたとき、やっぱりこいつ以外ありえないって。
こいつじゃなきゃダメなんだって。
俺の隣は篠原だけ。
そして、篠原の隣も…
「もう手放さないから…」
「うん、俺も…」
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