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雪の降る季節 03
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「な…なんでそんなにケロッとしてんだよ!」
「え、だって、そんなに気にしてないし。」
「は!?」
気にしてないって…
「先輩、もしかして俺が傷ついてるとでも思ったの?」
「だ、だって…」
普通、そんなこと言われたら傷つくだろ…
俺だったら、絶対傷つくと思うし…
「別にこれくらい平気ですよ。ま、先輩と付き合うってことでこれくらいのことは覚悟してたし。」
「で、でも、」
「それに、先輩と付き合う前からいろいろ言われてたんすよ。」
「え…えぇぇえぇ!?」
「夕貴先輩の周りをウロウロすんなとか、夕貴はみんなのものだとか。」
「なっ…なんで言わないんだよ!」
「だって、別に気にしてなかったし。それに、俺には先輩がいるし。」
「っ…」
「健に、孝太先輩、祐介先輩だっている。確かに、俺たちの関係をいいと思ってる人はあんまりいないと思うけど、学校の人に認められたいなんて思ったことはない。友達や俺の大切な人たちに認めてもらえればそれでいい。」
「っ…」
篠原の言葉に俺はなんて小さいやつなんだろう、と思った。
俺だったら、こんな風には思えない。
周りから言われれば、確かにそうだよなって思うかもしれないけど、自分からその答えには導けない。
だからかな?
篠原だから…
こんな篠原だから好きになったんだろう…
俺はいつだって、こいつに恋してて、それと同時に憧れているんだ。
こんなに強い篠原に。
「でも、ありがとう、先輩。」
「え?」
「心配してくれたんだよね?」
「っ…まぁ、一応”恋人”、ですから…」
フッと笑う篠原の顔が視界に入って。
胸の奥が熱くなる。
顔も、体全体も。
熱い…
「かわいいなー、もう…」
「う、うるせーな。」
「ねぇ、今日ってイブだよね?」
「え、う、うん。」
「生徒会の仕事も何もないんだよね?」
「あぁ、うん。終業式だから。それがどうかしたのか?」
「うん。」
そう言ったあと、机から降りて。
俺のところまで来ると、目線を合わせるように俺の目の前にしゃがんで、俺の両手をぎゅっと握り締めた。
「今日は寝かせないから。」
「は、はぁ!?」
「だって、先輩と過ごす初めてのイブだよ?ヤらなきゃもったいないでしょ。」
「もったいないって…。いつもヤってんじゃん!それに、明日は、」
「今日は特別な日でしょ?」
「そ、そうだけど…。明日だって、」
「じゃあ、一応は寝かせてあげる。」
「い、一応って…」
「でも、今日は絶対抱くから。」
「っ…」
「覚悟しててね。」
「~っ!!!!」
それからは、みなさんのご想像通り。
帰って、だらだらして、一緒にご飯食べて、風呂入って。
一緒に過ごす初めてのイブということで、いつもより興奮した篠原に、意識が飛びそうになるまで犯されたのでした。
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