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雪の降る季節 05
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「着いたー!!!」
あれから、なんとか篠原に手伝ってもらいながら準備をして。
そうしている間に、腰の痛みもだんだん治まってきたので、無事来れることになった。
「先輩はしゃぎすぎ。」
「だって、遊園地だぞ?何年ぶりだろー…」
そう、俺があんなに行きたがってたとこは遊園地。
前々から行きたいねっていう話をしていたし、もう何年も来てなかったし。
それに、クリスマスということでパレードとか、他にもクリスマス限定のことがたくさんあるみたいで…。
だから、どうしても今日行きたかったのだ。
ま、篠原と一緒に行きたいってこともあったけど…
事前に買っておいた入場券で遊園地の中に入り、フリーパスを手首につけた。
「よし、じゃあどこから行きます?」
「俺、あれ乗りたい!」
目をキラキラと輝かせて、指差したのはジェットコースター。
ここのジェットコースターは高さもあって、距離も長いらしいから、すごく人気が高いらしい。
でも、朝一で来ているということもあって、まだ列はあまり並んでいなかった。
「初っ端からジェットコースター?」
「いいだろ。それに、これから人増えそうだし…。あ、じゃあ次はおまえが乗りたいとこ行こうぜ!それならいいだろ?」
「はいはい。」
笑顔を俺に向けて。
頭をわしゃわしゃと撫でられる。
なんだかんだ言って、俺のお願いはすんなりと聞いてくれるんだよな、こいつ。
だからかな?
だから、俺も篠原のお願いは聞きたい。
そう思ったから、こんなことを言ったのかもしれない。
篠原は俺に甘いけど、俺も篠原には甘いんだよな…
「先輩、早く行くよ!」
そう思うと、だんだん恥ずかしくなって。
それを紛らわすように後頭部をわしゃわしゃと掻くと、俺の前を歩いていた篠原が振り返って、そう言って。
「あぁ、うん。」
そう言った俺は、篠原のところまで駆け寄って、2人並んでジェットコースターのところまで行って。
そして、ジェットコースターに乗った。
久しぶりに乗ったジェットコースターはハラハラドキドキして。
俺の高いテンションを更に上げるほど楽しかった。
「満足?」
俺に笑顔を向けて首を傾げる篠原。
そんな篠原にうん!、と俺も満面の笑みで答えた。
「そっか、よかった。」
「じゃあ、次は篠原の乗りたいのだよな!何乗りたい?」
「んー…、じゃあ…あれ。」
そう言って、指差したのは…
「えっ…」
俺の一番嫌いな乗り物。
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