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雪の降る季節 06
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「こ、これ…?」
「うん、これ。」
「ほ、本当にこれでいいのか…?」
「うん。」
「な、なんで…これ?」
「うーん…先輩のかわいいところが見たいから、かな。」
お、鬼だ、こいつ!
つーか、俺が苦手なの知ってるなら、なんでこれに乗りたいとか言うんだよ!
ありえねーっつぅの!
「先輩って喧嘩強いのにねー。なんでこれが苦手なのかわかんねー。」
「苦手なもんは苦手なんだよ!」
篠原がどうしてもこれに乗りたいって言うから、ここまで来たけど…
やっぱり無理!
「し、篠原…やっぱやめよ?俺、これはちょっと…」
「そう…ですか。」
「ごめん…」
「そうですよね。やっぱダメですよね。」
「いや、ダメっていうか…」
「俺は、先輩のいろんな顔が見たくて…俺しか見せてくれない顔が見たくて…。だから、これやりたかったんだけど…。先輩が嫌ならやっぱり…」
しゅんっと視線を下に向けて、残念そうな表情を見せる。
そんな姿を見ると、なんだかチクチクと良心が痛くなって…
篠原も俺の願い聞いてくれたし…
「わ、わかったよ。これ…やろう?」
そう思うと、自然と口がそう動いていた。
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