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雪の降る季節17
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「これ…」
俺は差し出された箱にゆっくりと手を伸ばして受け取ると、「先輩、メリークリスマス。」と。
笑顔でそう言う篠原に自然と笑顔が溢れた。
「ありがとう、篠原。すっげーうれしい!開けてもいい?」
「どーぞ。」
篠原の言葉にリボンをとって、きれいに包装も剥がしてゆっくりと箱を開ける。
すると、その中には…
「腕時計…?」
とても高そうな立派な腕時計が入っていた。
「うん。先輩、腕時計壊れたでしょ?」
「え、なんで知ってんの?」
「集会のときに毎回先輩見てたんだけど、そのときいっつも腕見てはそういえばつけてなかったんだ…って感じの顔してたから。それに時間確認するとき癖で見てるみたいだったし。」
篠原の言っていたことは確かにその通りで。
いつも俺を見ていてくれているんだってことにすごくうれしく思った。
俺はその腕時計が入った箱を胸に抱いて「ありがとう…」と。
精一杯の感謝の気持ちを答えた。
「ま、先輩からのプレゼントは帰ってもらうから。」
「え?」
「先輩。今日、先輩もらうから。」
「っ!?」
恥ずかしくて思わずプレゼントを落とすところだった。
「いつももらってんじゃん。」と照れ隠しで言うと、「じゃあ、今日はちょっと違うプレイを試してみよっかな。」なんて言うから余計恥ずかしくなった。
でも、俺もちゃんとプレゼントを用意していたので、バックにプレゼントを直すついでに篠原へのプレゼントをバックから出して、篠原に差し出した。
「えっ、これって…」
「お、俺だってちゃんと用意してんだよ。」
篠原がどんな表情をしているのか気になるけど、それよりも恥ずかしさのほうが圧倒的に勝っていて、俺はそっぽを向いてそう言った。
プレゼントの小さな箱が俺の手から離れたことから、篠原が受け取ってくれたんだとわかって、手を太股の上に置いてどんな反応をしてくれるかワクワクしながらぎゅっとズボンを握りしめた。
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