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哀しみの雨 06
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おぼんにお茶を乗せて。
赤軍のテントまで行く。
すると、みんなお茶を待ちに待っていたのか、「夕貴、早く!!」、「会長!!お茶ください!!」、と。
次々に手を伸ばしてくる。
「ちゃ、ちゃんとみんなに渡すから!!」
その伸びてくる手に急いでお茶を手渡す。
あー、忙しすぎる!!
あともう1人いたら…
「手伝いましょうか、会長。」
心の声が聞こえたんだろうか…
それとも口に出してた??
ま、そんなことどうでもいっか。
手伝ってくれるって言ってるんだし。
"手伝いましょうか。"
この一言が今の忙しい俺にはとてもうれしくて。
「あ、ありがとう。じゃあ、これを…」
頬を緩ませながらお礼を言って、差し出された手にお茶を渡す。
そして、ゆっくりと顔を上げると…
「しの、はら…」
そこには篠原がいた。
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