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俺の隣 17
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「はぁ…。なんで俺がこんなこと…」
あのあと、のぐっちゃんに手を引かれて連れてこられた場所は、部活動生がよく使う洗濯機の前。
「えーっと…これは??」
「おまえ、洗濯はしたことあるよな??」
「は??」
「ま、寮生活だからやったことあるか。でもなー…この洗濯機古いからなー。寮のとは少し違うし、使いにくいかもなー。」
「のぐっちゃん…??」
嫌な気しかしないのは俺だけだろうか…??
でも、その予感は的中していて…
「これと…あ、これも!!それから、これと、これと…」
「あの…」
俺の目の前には大量の服。
しかも、かなり臭い気が…
「よし、これでOK!!」
「のぐっちゃん…これはいったい…」
「あー…俺さ、洗濯するの大嫌いなんだわ。」
「え、それで…??」
「ここが共学だったらよかったんだけどさー。男子校だから、マネジャーとかいないわけ。」
「だ、だから…??」
「これ、全部よろしくな。」
「はぁ!?」
「あ、ちゃんと洗ったら干せよ??干さなかったらまた臭くなるし。」
「ちょ、のぐっちゃん!!」
「あとは任せたぞ、会長さん!!」
と、臭い練習着とユニフォームだけを残して、さっさと帰ってしまった。
そして、1人残された俺は、体育祭が終わって疲れているというのに、せっせと洗濯物をしていた。
「あー、もう…。全然終わんないじゃん…。」
洗濯しても洗濯しても。
大量の練習着とユニフォームは全然減らない。
まぁ、いろいろあって体育祭どころじゃなかったし…
サボったのは事実だし…
結局は俺が悪いんだけどさ…。
でも、さすがにこれは多すぎだろ…
このままじゃ本当に終わらないかも…
本気でそう思いかけたそのとき…
「先輩。」
聞き覚えのある声にドクンと胸が高鳴った。
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