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回避2
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「お!三守、早いな。ゆっくりこいっつったのに」
「いえ、駐車場にいたもので」
「ほー、なら早いな」
ありがとうございます、といいながらデスクに置きっぱなしであろう鍵を探す。
「あれ?」
見当たらない。椅子に落ちてるのか?と思って探したがやはり椅子にもない。
ならば床、となるがそこにも無い。
確かに鞄の中には家の鍵が無かった。
一ノ瀬ならなにか知っているだろうか、と三守は一ノ瀬の方を向いた。
「一ノ瀬さん、私の鍵…」
一ノ瀬の顔が至近距離にあった。
…まつ毛は短め。
(そ、そうじゃない!!!どういうことだ!)
慌てて一ノ瀬の背中を叩く。
段々分かってくる唇の暖かさに三守は戸惑った。
無礼を許して欲しいと思いながらも、尚も背中を叩き続けた。
ゆっくりと一ノ瀬の顔が離れていく。
「はっ…一ノ瀬さん、どういう…」
「俺がαなのはお前もよぅ知っとろう」
「え、ええ…」
「ま、そういうこと」
(…つまり?)
頭の中で考えを整理する前に、再び一ノ瀬の顔が近付いてくる。
思わず目を瞑った。
それと同時に俯いてしまった顔を上げるように、顎に手をかける一ノ瀬。
今度は容赦無かった。
口の中に一ノ瀬の下が入る。
そのまま、奥でおろおろしていた三守の舌を絡めとった。
「あっ…ふ…」
息継ぎ出来る暇があるようでない。
一ノ瀬の左手が三守の後頭部に触れた。
その動きに従うように、キスも更に深くなる。
「んっ…いち…」
優しいキスに、少し酔い始めた時だった。
「…?」
僅かにイイカオリがする。
αのフェロモンの香りだ。
初めてフェロモンの香を間近に嗅ぎながらするキスは、三守の発情を煽るのには充分だった。
始めは下の方で拳を握りしめていた手を、一ノ瀬の胸の辺りに置く。
無意識の内に、もっと、とせがむ様に三守は少しの背伸びをした。
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