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「おーい大丈夫か?」
返事をしない俺に彼は苛立つことなく寧ろ少し心配した面もちで聞いてきた。
「…ぁっ…うん…」
「顔赤いぞ?」
どもってしまったことと覗き込んできた顔を見てまた熱が増す。
きっとこの時の俺の顔は茹でられたらタコよりも赤かっただろう。
本当に大丈夫かとそう言いながら近づいてくる彼の手
「もしかしてあ「っ!だ大丈夫だから!」
「おう…まあそんぐらい声出せりゃ…大丈夫だな!」
「ぁっ…」
笑う笑顔がまぶしくて目を細めた。
それと同時にたたいてしまった手に罪悪感を覚えた。
「ごっごごめん」
「?何が?」
「あっその…手…」
「ああ大丈夫だよ」
ぶらぶらと揺らす手のひらは少し赤くなっている。
それでも笑顔でそう言ってくれる彼のその笑顔に泣きそうになった。
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