アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
優先させろ
-
……うーん。
“十代のボス”とベレスフォード氏は
言ってたけど調べた限りでは
マウリッツ氏とある。
マウリッツ氏とも何度か会った事あるけど
二十代の大人だったし、
そんな話も一回も出なかった。
どういう事?
ピピピッ。
アラーム音に弾かれ席を立ち上がる。
(ヤバイ、時間だ)
いくら上客といえど、こちらも
クライアントはここだけじゃない
色々他にも回らないといけないし
やることはごまんとある。
スケジュールを端末で確認しつつ
資料に目を通す。
“15時からCM撮影。場所は―――”
モデルには昨日、連絡済。
スタジオ入りする前に俺も
現地でセッティング準備の手伝いを
しなくては。
ホワイトボードに行き先を書きこみ
カバンを手にとって部屋を出ようとした
そのカバンをひょいと奪われた。
「え……」
「ああ。アキセイドリンクの撮影、今日か。
俺もそっちの進行分かってるから代わるわ」
真横から先輩の声。
「は?いえ、僕大丈夫です」
順調に進んでるし、何らトラブってもいない。
第一先輩も特に今まで
口出してきてもいなかったのに
急に何故そんな事を言い出すのか
不思議に思えた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
16 / 188