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意外な申し出
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「にしても此処の蕎麦は
何時食べても格別ですね。
ボスは向こうの蕎麦は食べれないと
いつもボヤいてましたから
羨むでしょね、私がこの話をすると」
ニコニコ笑って話す台詞には
悪気はないみたいだ。
……そんなにボスって人は
蕎麦が好きなのかな?
「それなら今度来日された時にでも
私がご案内させて頂きます」
「ええ。是非お願いします。
喜ぶでしょうから」
そういえば、と
店を出て氏は思い出したように
「当日、生憎私は別件で同席できませんが
もう一人別のスタッフが来ますので
そちらに申し伝えておきます」
「あ、マウリッツ氏ですか?」
「いえ、貴方と同じ日本人です」
「……え?」
初耳だ。
「彼も若いですが有能で、
ボスの良き理解者でもあります。
明後日は休日なのでその者がボスと共に
同席する事になります」
(休日だから……??同席?)
というか何でこのタイミング?
初取引、日本初進出。
こういう場合、対日本人相手なら
最初から同じ日本人を使うだろうに
何故、もう大詰めの今頃になって
切り出してきたんだろうか?
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