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本当はね……
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頃合を見て千葉さんが、
「良いお店があるのですが
お昼ご一緒致しませんか?」
と誘いをかけるも、
「そうしたいのは山々ですが、日本で
やるべきことが未だ山積してますので
又、次の機会にでも行きましょう」
日本人特有の回りくどい言い方はせず
実にアッサリと断られてしまった。
「取りあえずは明日」
「ええ。では明日、
弊社でお待ちしています」
二人が出ていく姿を見送り
時間が空いた僕達はその店で
そのまま少し早いお昼を取ることにした。
「CEOも若いな~いくつだ?
あ、聞き損なったなぁ。
しかも顔もスタイルもモデル級だぞ、アレ」
「ですね……」
千葉さんが話している間
僕はずっと上の空だった。
本当は―――
本当は、石川弟の登場で
内心もしかしたら今日来る
もうひとりの人物は
四堂君じゃないかと思っていた。
それは期待だったのか或いはその反対だったのか
僕には判断がつかないけど……
そんな気がしていたんだ。
しかし現れた青年は金髪の緑の目をした
全くの別人。
石川君がいたことで動揺してしまったのかな。
そんな事そうそうあるわけないのに……
本当――どうかしてる。
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